2006年08月26日
MS-DOSの好敵手はCP/M86やったんヤでェ
Jim Kerstetter氏の見方は偏っています。というよりこの方、25年前、何歳だったの?
CNET Japan:パソコン25年の歴史--もしあのときこうだったら
私が経験した限り、IBMパソコンが誕生した当時は次のような状態でした。
●CP/MというOS(当時はモニタレベル)が8ビットCPUのスタンダードだった。
●IBM PCのPC-DOS(後にMS-DOSとして販売)は、CP/MクローンともいわれたほどCP/Mに似ていた。拡張子COMは、CP/M由来のものである。
●IBM PCはインテル8088という内部16ビット、外部8ビットのCPUを搭載し、一応16ビットパソコンとして販売された。この後、パソコンの主流が8ビットから16ビットCPUへと移行する。
●MS-DOSが発売されたので、16ビット対応のCP/M86が急きょ開発された。
●当時のパソコンは、「CP/M86」 と 「MS-DOS」の2つのOSに対応していた。
【もし、IBMがPC-DOSを自社専用OSとし、Microsoftに他社へのライセンスを禁じて、ハードウェアも公開しなかった場合:私のシナリオ】
●CP/M86がIBM以外のPCの標準OSとなった。
●MicrosoftはPC-DOSのライセンス料を使い、その後、UNIX系の自社OSを開発した。
●IBM PCクローンを作ることができなかったので、インテルCPUの販売がそれほど伸びなかった。その分、他のCPUが勢力を伸ばした。
●MicrosoftのUNIX系OSを効率よく動かせるモトローラ68000(内部32ビット)を使ったパソコンが第3勢力となった。
となり、IBMクローンがないのでPCの価格が大幅に下がらなかったものの、現実よりも速いテンポでUNIX系OSと32ビットのCPUを搭載したPCが登場したでしょう。エンジニアにとっては、そんな世界の方が魅力的だったかもしれません。
ひょっとして、日本のTRONが主流になれるチャンスだってあったかもしれません。
しかし、現実には16ビットCPUの出来そこないアーキテクチャであるインテルX86CPUと、MS-DOSを肥大化させた不安定なWindowsが、90年代半ばまでPC世界を支配したのでした。エンジニアにとっては不幸な時代でした。
さて、今後はハイパーバイザ技術により、どのOSを使うかはそれほど重要ではなくなるでしょう。ハードウェアとハイパーバイザをリプレースするだけで、例えばWindows2000上のアプリケーションをずーっと使い続けられるのですから。
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